工作例


■PIMを実装したユニバーサルキバン
  PIC32MX3XX/4XXシリーズのパッケージは、下記となっています。
    ・64ピン : QFP(端子間ピッチ 0.5mm)、QFN(端子間ピッチ 0.5mm)
    ・100ピン: QFP(端子間ピッチ 0.4mm)
    ・121ピン: BGA(端子間ピッチ 0.8mm) 
  私の半田付けの力量ではチップの半田付けはかなり難しいと判断して、マイクロチップから開発用ターゲットボードExplore 16のCPU
  ボードとして、販売されている
PIM(Plug in Moduke)をつかってPIC32MXを動かしました。この際、使用した基板について紹介します。
  以下の方針で進めました。
   @PIC32MXを手半田で半田付けすることはあきらめてPIMを使用する。
   APIMと勘合するコネクタを実装したユニバーサルキバンを自作する。
   BPIMと勘合するは1.27mmピッチ ロングピンのコネクタは日本では販売されていないようなので海外からネット通販で調達する。
 

  <試作品外観>

 <試作品の説明>
   @ PIC32MX460F512LののQFPが半田付けされているキバンアッシーはマイクロチップ社が開発用部品としてネットで販売している
     PIM(Plug in Module)と呼ばれるものです。EXPLORE 16と呼ばれる開発用ターゲットボード用のCPUボードです。
      上記写真にのっているPIMは以下です。
       ・メーカ:  マイクロチップテクノロジー社
       ・部品名称: Plug In Module ( →URL
       ・部品番号:  MA320002  ( →URL)
       ・販売単価: 25ドル
       ・コネクタ諸元: このキバンには下記の1.27mmピッチの25極メスコネクタが4個ついています。   
                  メーカ: Samtec
                  型式: SLM-125-01-L-S


   A ヘッダーピン
      ヘッダーピンのメーカ、型式、ネットで販売している会社については、マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社のセールスの方から
     おしえていただきました。

     ・メーカ  : Samtec           http://www.samtec.com/
     ・型式 : TMS-125-01-G-S (→ カタログPDFファイル
     ・諸元: 1.27mmピッチのピンヘッダー、 PIMとの勘合するピンの長さが5.84mmと長くなっておりPIMとの勘合接触信頼性を重視していることがうかがえる。
          尚、ピンヘッダーに関する規格はないようである。 メーカによりピンの断面(太さ)が角0.46×0.46mmとは異なるヘッダーピンも存在する。接触信頼性の
          面から寸法値が異なる他メーカ品は避けたい。
          
     ・販売している会社
:

     (1)  AVNET(米国、通販会社) (→ URL)
         ・TMS-125-01-G-S がのっているAVNETのURL は下記です。
http://avnetexpress.avnet.com/store/em/EMController/Connector-Headers-and-PCB-Receptacles/Samtec/TMS-125-01-G-S-RA/_/R-1251095/A-1251095/An-0?action=part&catalogId=500201&langId=-10&storeId=500201&chLangId=-10

        ・AVNETの販売単価: 2.49ドル(1〜499個)、2.06ドル(500〜999個)、1.79ドル(1000個〜 ) //2010.8.22現在
                   最小販売単位は1個です。私はAVNETから20個、カードで購入しましたが送料は3.99ドルでした。
        ・AVNETの納期: 約3週間
     

      (2) 潟}ルツ電波 (→ URL) 2010年9月9日発売開始 !!
         ・TMS-125-01-G-S がのっているURL は下記です。
               https://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=94446
         ・283円/個(1〜3個)、 262円(4個以上)
 //2010.9/10現在
      

ヘッダーピン外観 寸法要約(→ PDFファイル

     

    B ユニバーサルキバン
      ・プリントパターンを 基板設計エディタ K2CADで設計して、 ネット通販のキバン屋さんに製作してもらいました。
      ・キバン諸元
        @寸法: 120mm × 150mm × 1.6mm
        A層数: 両面キバン
        Bレジスト: なし
      ・パターン仕様
        @マイクロチップのPIMを Samtec社ヘッダーピンTMS-125-01-G-S(1.27mmピッチ 25極)を介して接続する。
        APIMの端子はすぺて2.54mmピッチの3連のビア端子にオープンの状態で周辺に引き出す。
        B上記100個の3連ビア端子の外周をグランドパターンで囲む
        Cグランドパターンの更に外側を電源用のパターンで囲む
        E3端子レギュレータによる電源関連のパターンはあらかじめパターン化しておく
        F下記コネクタはとりつけられるようにパターン設計をしておく
           ICSP用RJ12コネクタ、USB Aコネクタ、USB mini Bコネクタ
      ・キバン製作
        製作を依頼したキバン屋さん: キバン本舗 ( → URL
        製作費用(キバン15枚、版代 及び送料の合計): 36,500 円(税込、カード決済)
        納期: 1週間


        

自作ユニバーサルキバン外観
(部品面)
自作ユニバーサルキバン外観
(半田面)

       ・プリントパターンデータ
         (1) 実体配線的回路図 (→ PDFファイル)             

        (2)プリントパターンのPDFファイル(→PDFファイル
          キバン屋さんにキバン製作を頼む場合、PDFファイルも参考に添付した方が間違いが少ないようです。
        (3)プリントパターンのデータファイル(→LHZファイル
          ガーバーデータ 及びドリルデータ等です。改良した為、上記の写真とは若干異なります。このLHZファイルをキバン屋さんに
          送ればキバンが製作できます。キバン製作を依頼する際はレジスト不要とキバン屋さんに指示してください。ユニバーサル
          キバンの場合レジストがない方が使いやすいと思います。
           データファイルはご随意にお使いになってかまいませんが、出来上がったキバンに関するトラブル等に関してはいっさい
          責任は負いかねますのであらかじめご了承願います。下記はこのキバン設計のK2CADのソースファイルです。データファイル
          内容の確認や 自分専用のユニバーサルキバンを設計する場合等にご利用ください。
             基板ファイル(→ .kcdファイル) 、基板設計ファイル(→ .bpfファイル